白猫アニメ ゼロクロニクル 最終感想と振り返り
こんにちは、アニメ白猫プロジェクト
ゼロクロニクルが6月23日で全12話終了致しました。
この状況下にも関わらず日程を伸ばさず12話しっかりと完結できたのは喜ばしいことだと思います。
ただそれと作品の評価や感想は別問題だと思うのでちゃんと振り返りたいと思います。
まずこのアニメを純粋に皆さんはどう捉えましたか?
僕は正直言って「ゲームのアニメ化作品の失敗例、その最たるもの」だと感じてしまいました。
まずストーリーですが本家をプレイ前提の分かりにくい物語説明で初見お断りの雰囲気満載の1話に始まり、服装交換と山菜採りに2話を費やすなど明らかなテンポダウンが見られ本家改悪の典型でした。
実際、話の感想の時にはこの山菜採りの部分を評価しましたが改めて振り返るとどう考えても要らない話です。
どうしてもやりたいのならもう少し尺を短くする必要性は感じました。
12話という限られた時間の中でストーリーを完結させ、不足なく情報を伝えるには無駄を省くべきですが、最初から説明が足りていないにも関わらず、2話を使ったのはうーんといったところ。
ここを短くして最初に世界観説明をさせたりスキアーズと主人公の出会いをもう少し掘り下げたり、やれることはあったと思います。
・作品全体を通して
まず全体的にテンポが悪いです。
人と人との会話の間が悪いのか、作画なのか効果音か、原因は色々ありますが観ていて途中で飽きてくる場面が何回かありました。
内容の重さにかなり落差があるのもそうですが話の内容が薄い回はそのテンポの悪さと相まって最後まで観るのが辛いとすら感じました。
「長いなぁ」と思わされるのは中々ありません、恐らくインパクトや新鮮な感じが無く淡々と進んでいるように見えたのかもしれません。
それとファイオスを映像化すると、ここまでウザくなるのかと驚きました。
ある程度原作通りですが黒の王国に対する初見の態度、連れの不始末を粛正した主人公を何故か投獄、命令を無視しての独断行動
動かすと清々しいほどにムカつくキャラになってます。あと何度か言ってますがファイオスはアイリスに対して、王と騎士以上の感情を持っており、主人公に対しての態度は個人的なものも含まれているので観てる側からは「なんだこいつ」となっていたのも印象的。
・作画の問題
まあ1番言われてることかもしれませんが、作画は正直良くありません。
これが本家のアイリス。
美しさと凛々しさを兼ね備えた姿に加え、
装飾の豪華さ、王として相応しい見た目です。
そしてこれがアニメのアイリス。
制作会社が「りゅうおうのおしごと!」を作った会社だからなのか全体的に丸味を帯びた顔で幼く見えます、あと装飾が控えめです。
これは作画が面倒だったのか顔の雰囲気に合うように装飾を少なくしたのかは分かりませんがどうやら王としての威厳よりも、
「1人の少女が強大な闇に立ち向かう」
みたいな解釈をされたように感じました。
だからかアイリスが1人の少女だとアピールするような場面が多かったですし、2話を親睦会に使ったのだと思います。
しかし原作でもこの手の山菜採りの話はありましたが普段から強く凛々しく振る舞い、王の責務に真摯に向かう描写があるからこそ、親睦会がより映えるのであってこの作画でそれをしたら単なる日常系ファンタジーに見えてしまいました。
あと特にグローザの変わり方は凄かったです。
これが本家のグローザ、全体的に黒く一見すると魔女みたい。
そしてこれがアニメのグローザ。
いや誰?ってくらい顔が違いますね。
まず顔が全体的に白いのと表情差分が豊か。
ゲームの場合照れると何というか男慣れしてるみたいな顔をするんですが(そう見えるだけ)、アニメのは完全に恋する少女そのもの。
これは恋愛アニメかと錯覚するほどでした、
まあそれなら納得はいきます、根本的な部分で視聴者が求めていたものと違っていたのですね。
受け入れてくれた制作会社がここしか無かった説が1番濃厚ですが幼く見える作画と、無駄の多いストーリー展開は完全なやらかしであり、非常に残念でした。
・そもそものアニメ化について
身も蓋もないことを言いますが
ゼロクロニクルをアニメ化する必要あった?
というのが率直な感想でした。
ゼロクロニクルが白猫プロジェクトのシナリオの中でもTOPクラスに素晴らしいのは言うまでもありませんが映像化した時に映えるかは別問題です。
確かに作画、テンポの悪さなど問題点は多々ありましたが、これよりは4周年イベントの「WORLD END 運命の光」を映像化した方が良かったのではさえ思えてきます。
あちらの方がバトル描写が多く、声優も比べ物にならないレベルで豪華なので話題性も取れましたし。
余談ですがゼロクロニクルは声優が比較的マイナーなところ(ゲームから続投した)をチョイスしたいたことも会話の微妙な噛み合わせの悪さに繋がった説はあります。
まあコロプラがあまりお金を掛けたくないという気が見え見えでキャストに投資せずに済むのは都合が良かったのかもしれません。
また4周年イベントはかなり長い間本家のイベントなどで伏線を撒いた上だったため12話でやるのは難しいという判断だったのかもしれません。あとは単純にゼロクロニクルが人気だったからでしょうね。
・アニメ化のタイミングと意図
今現在、白猫プロジェクトというコンテンツを省みたとき、少なくとも全盛期ではありません。
むしろ落ち目です、そんな中でアニメ化しても盛り上がりを最大限に活かせるかは微妙です。
私の周りのフォロワーさんも最初は話題にしていましたが、最終的にこの話をしていたのは私だけになってしまいました。
またこのアニメはどこの層を意識したのかイマイチ分かりませんでした。
これから新規層を増やしたいという意図は説明不足な部分からも感じませんでした。
既存プレイヤーへのご褒美が1番適切ですが、6周年をこれから迎える状態で3周年イベントであるゼロクロニクルを観る層、プレイしたいた層が今も白猫を遊んでいるかは怪しいです。
そうしたあらゆる点を鑑みても
「今更感」が拭いきれなかった印象です。
それとこれは個人的な意見ですが、
ゼロクロニクルのメインテーマである
「Ray はじまりのセカイ」を結局作中1度しか流さなかったのは原作ファンに対してという側面で見ても疑問です。あれを使わないのはちょっと理解できません。
さて長くなりましたが大体喋れたのでこの辺りで終わりたいと思います。
なにかご意見ご感想あればお気軽にコメント宜しくお願いします。
作品に対するコメントも大歓迎です。
それでは閲覧ありがとうございました。