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ドラフト2021 セリーグ編

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こんにちはリゼルグです。10月11日(月)に2021年ドラフト会議が行われます。今季応援チームが低迷した人にとっては最早楽しみはこれだけって人も居るかと思います。

ドラフトの成功・失敗は5〜10年は見ないと分からないものがありますが、ドラフトの戦略やチームとして獲るべき選手を獲りに行く姿勢は非常に大切な要素です。
フロントがチームの弱点を理解できていない指名やスカウトの独断が過ぎた指名が重なると、その年はいわゆる「空洞化」してしまい、後のチーム編成や戦力に大きな溝を生むことになります。

ここでは各球団がどういった選手を指名すべきを個人的に解析しながら、1位の12人に入ると予想している選手やチーム別にオススメ選手を紹介できたら思いますので、宜しくお願いします。
順番はセリーグの下位球団から行きます。







★横浜DeNA


・現状の戦力を考えても、投手中心の指名で良いでしょう。そもそもそうする以外の選択肢があまり無い。相次ぐ怪我人で崩壊した先発陣を見過ごすことはできないですし即戦力投手は確保必須。


・高校生投手は比較的多いので、次世代のエース候補の獲得を狙いたい。現状の横浜には次世代を担える投手が不足しているため、ここで狙いに行くのは十分に有り。


・投手と同じくらい深刻なのが次世代の正捕手不足。東妻、益子、山本らは居ますがまだ若く不透明な部分が多いです。

戸柱、嶺井は能力的に厳しく、伊藤光は通年動けるか怪しく能力的にも疑問。

捕手は今年不作と言われてますが、PUしていきたいところ。

益子に期待するなら松川、1軍の捕手層に不安があるなら古賀という形でしょうか。


・近年の横浜は目玉選手への競合を避ける傾向がありますが、今年の指名順を考えてもある程度攻めた指名をしても良いと思ってます。単独指名投手が良い方向に向かっているかは怪しいラインです。


高校生投手に関しても、1位入札が13年松井裕樹が最後で最終的な指名まで至ったのも

11年北方が最後というのは明らかに避けてきており、投手の年齢層が偏る要因になっています。エースになり得る高校生を目指すなら今年か。



・オススメ選手

古賀悠斗  捕手  中央大学  右・右
174cm 78㎏  

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今年の大学No.1捕手。遠投115mの強肩から
2塁送球1.9秒台を繰り出し、打撃では21春で
3本のホームランでベストナインを獲得しました。
福岡大大濠出身でDe・坂本は高校の先輩、牧は中央大の先輩でもありますしラインは十分にあります。伊藤光が現状盗塁にフリーパス状態、打撃に難がある山本では心許ない横浜にとってはぴったりな選手だと思いました。


広島東洋カープ 


・シーズンの低迷は采配による部分がありますが、戦力的には投手野手ともに今ひとつ厚みに欠けます。現エースは森下ですが次期エースが若手に見当たらないため、そこを確保するのも一考。もしくは即戦力左腕を獲得するか、またはチームに足りない右の長距離型を狙うか。


ドラフトの舵取りが難しい年になります。

しっかりと戦略を決めてパターンを複数用意して臨みたいです。


・投手の補強は今年も必要になります。

特に深刻な左腕不足解消のためにも即戦力左腕をPUして指名したいところ。


遠藤が今季伸び悩み、山口・アドゥアが行方不明となると次世代のエース候補は睨みたいですし、ここは戦略を決めてどちらの路線で行くかを決めたい。


野手陣は若手の成長を感じますが、現状ではそれが得点力不足解消には繋がってません。

鈴木誠也FAによる去就も不透明なため

右の長距離型獲得はチームとしては必要でしょう。


三塁手かつ右のスラッガーである有薗や

右のパワー型であるブライト、熱心に追っている正木に標準を絞りたいところ。


・ここ数年、ドラフトの戦略自体は上手くいっていると思います。数年後の浮上の兆しは十分に感じるだけに長い目で見たドラフトを期待したいです。高校生投手1位が今村以降無いのは戦略なのかたまたまか。


・オススメ選手
有薗直輝  三塁・一塁・右翼手 右・右
185cm 95kg    千葉学

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高校通算71本の長打力が魅力。恵まれた身体から放たれる打球は右方向にも強く伸び、膝を降りながらライトに落とすなど対応力も高い。
守備面でも安定したグラブ捌きと投手として148kmを投げる強肩で守りの面の評価も高いです。50m6秒1と動けるタイプなのも○
三塁手を中々固定出来ていない現状や右打者が不足しているチームに合致した逸材だと思います。


中日ドラゴンズ 


今期、深刻な貧打と野手のタイプに異常な偏りを抱えており、打撃に秀でた選手獲得は必須と言えるでしょう(そもそも去年何故誰も獲得しなかったのか)


今年は野手不作年と言われていますが、現状の1軍を鑑みても即戦力野手獲得は絶対に必要です。


昨年高校生投手を3人獲得しており、チーム状況を見ても上位で枠を使う余裕はありません。米村チーフスカウトは小園に熱を出していましたが、4年連続高校生1位は現場放棄に等しいです。今は即戦力野手の方向性らしいですが、蓋を開けないと分からないのが中日なので見守りましょう。


また先発投手陣の駒も足りている訳ではなく、候補止まりが多数いる状態が中々解消しません。上位3位までの枠を2つ野手に使うのは確定事項として、即戦力投手も視野に入れたいところ。


・中日の近年のドラフトは見立てが甘いと感じます。昨年も「渡部や牧が2位で残ってたら指名したかった」とスカウトが漏らしてましたが、近年は長距離型や左腕は高買いされる傾向が強いので、飛ばせる選手はどんどん消えていきます。そのトレンドを理解しなければ、打てる野手は指名できません。昨年の場合、単独1位、高橋宏斗の時点で打てる野手指名は中々難しかったと感じます。地元路線も大概ですね。

・オススメ選手
梶原昂希  外野手 神奈川大学 右・左
188cm 83kg

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「神奈川のギータ」と呼ばれる左の長距離砲。
50m5秒8の瞬足に遠投110mと身体能力は抜群。三振の数は多いですが、サイズやパワーは今の中日には無いものを持っています。

梶原を推す理由は彼がセンターを守れるからです。正木は基本ファーストかレフト、ブライトは守備に不安があり、どちらかと言えばライトかレフト。センターを守れるというのは外野手で貴重な存在です。
守備面で衰えが隠せない大島を負担の減るレフトに配置転換が可能になるだけでもチームにとってはプラスと考えています。個人的にはブライト・梶原で現状の外野手層を一新したいところ。


・定期的に上位進出する自力はありますが、年齢層としては中日に匹敵する偏りがあり、次世代の野手に関しては数が足りてません。

若手の有望株は現状内山、元山くらいで村上に次ぐ主力打者、または候補獲得は見据えたいところ。


先発陣には慢性的な課題を抱えていますが、近年上位指名の枠を投手に使っており偏りの原因になっています。それだけにバランスが重要だと言えます。次期エースは奥川としてもそれに次ぐ候補として小園健太獲得は十分に有り。


青木がやや青色吐息、サンタナは来期不透明、塩見はスペ体質である点を見るとブライト・梶原獲得は理に適ってます。


・ここ数年で投手中心のドラフトは既にしており、ここから数年はバランスが求められると思ってます。投手力が課題に挙げられますが、打者有利の神宮を本拠地にしている以上仕方ない部分もあります。投手獲得を目指すなら左腕優先で偏ったドラフトをしないようにしたいところ。

・オススメ選手
山城響  二塁手・遊撃手・外野手 富士大学
右・左 180cm 86kg

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1位候補ではありませんが2〜3位で獲得をオススメしたいです。力強いスイングと優れたコンタクト力が持ち味で、今年の大学生野手の中では成功するビジョンが1番想像できる選手だと思います。
三振が少なく四球が多く二遊間も経験があるのは強み。足はそれなり程度ですが遅くはありません。
神宮であれば20本を安定して打てる可能性があり、外野手の枠にハマりそうです。



読売ジャイアンツ

近年は高校生を中心に獲得し将来性重視の姿勢が見受けられますが、1軍は投手野手共に青色吐息感は否めず、即戦力獲得は必須とも言えます。


戸郷・高橋と若手先発は居るものの数的には苦労しており、中4.5日のローテでボロボロ。仮に起用するにしても故障明けの山崎伊織をいきなりフル回転はさせられないため、先発投手獲得はも必要事項。次期エース候補が不足している点からも小園ら高校生投手も同時に睨みたいところ。


野手はまず外野手獲得は必須でしょう。

丸の不調はともかく、梶谷はスペ体質とムラっけで年間通した戦力としては計算がしにくい。控えも石川慎吾・重信と変わり映えしない上、隙あらば亀井状態は流石にキツい。

理想としては岡本の前後を打てる選手が好ましいですが、若返りをまずは目指したい。



・クジ運が弱いことで有名ですが、ここ数年は1位投手が既定路線になっている中で投手整備があまり進んでいないのは苦しいところ。2軍も怪我人+守備崩壊で井納がイニングイーターになってる辺り層の薄さを感じます。昨年は投手中心のドラフトでしたが

例外の山崎伊織を除いた辺りが全く戦力として噛み合わなかったのも誤算。

将来のエース候補、注目選手をしっかり当てたいのが本音でしょう。



・オススメ選手

小園健太  投手 市立和歌山高校 

右・右  184cm 90kg

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最速152kmのストレートに加え、縦横2種類のスライダーにカットボール・カーブ・チェンジアップ・ツーシームと多彩な変化球を織り交ぜる右の本格派。


少し動かして打者の打ち気を交わしたり、対角線の制球で翻弄したりと引き出しの多さも魅力です。現状の巨人投手陣が全体的にストレート偏重気味で、制球力や変化球に秀でた選手が不足気味な点を考えると小園健太の指名はかなりフィットしていると感じます。




阪神タイガース

・先発投手陣は年齢が進んできており高橋遥は年間計算できず、藤浪は望むべくもないため

即戦力獲得は求められているところ。

左腕豊作年に確保しておきたい。


とはいえ阪神のドラフトの傾向として、大学社会人ドラフトに偏重気味で若手不足感があるのも事実。スカウトが熱心に追いかけている森木は生え抜き高卒エースになり得る素材でしょう。


野手に関しては打力を重視した指名が欲しい。ルーキーの佐藤輝明がチームの日本人最多本塁打の時点で非力さは否めず、佐藤の周りを固められる打者を見つけたい。

セカンド糸原を2.3年以内に挿げ替えられる

二塁手獲得はある程度念頭に置きたい。

池田来翔は右打ちのセカンドで牧と似たタイプで比較的ピンズド枠でしょう。



・昨年のドラフトは現状でも成功で近年獲得した上位選手が戦力になっているのは喜ばしい。これらは全てチームが優勝を目指したドラフトであり、優勝するために即戦力を的確に揃えていく姿勢は見事。

あとは若手の拡充を進めて強い時代を継続したいところ。



・オススメ選手

森木大智  投手・内野手 高知高校 

右・右  184cm 88kg

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最速154kmの速球を持つ高校BIG3の1人。

スライダー・カーブ・ツーシームに加え

高校時代は封印していたスプリットなどを操ります。力感のないフォームから140キロ後半のストレートを連発できるのは魅力的。


フォーム的にはまだ改良の余地があり、順調に行けばエースを担える素材。

野手としての評価も高く、ショートとして育てる道も。

中学時代、軟式で150キロを記録したところからの現在地をどう見るかですね、伸び代を使い切ったと見る意見も分かります。